でんきを消して、スローな夜を

足助という所で開催されている「たんころりん」というイベントに行ってきたの
全国各所で行われている省エネ・節電を呼びかけるイベント「100万人のキャンドルナイト」に賛同したイベントなのよ
「でんきを消して、スローな夜を。」をコンセプトに、電気の変わりに行灯に火を灯しているの
日没からスタートというアバウトな時間設定だから、現地には19:30に到着したけど、まだ少し明るかったわ
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足助は、川沿いに古い旅館や商家などが残る古い町並みが続いている所
町の中心には三河と信州を結ぶ「塩の道」と呼ばれる街道が通っていて、昔は物資を運ぶ馬や人々で賑わっていたそうよ

地図をいただいたけど、並べられてる行灯が道案内を兼ねています
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お店のディスプレイも町並みを意識した作りなっていたわ
散策していると、黒壁や白壁や格子戸など、伝統的な日本家屋が多く残っていて懐かしいの
この幻想的な雰囲気も手伝って、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚でゆったりと時間が流れていたわ
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この「たんころりん」という名前の由来は、江戸時代にひょうたんの底を切ったものが灯心の皿として使われていたんだけど、安定感が無く「ひょうたん」がすぐに「ころりん」と転がるため「ひょうたんころりん」と呼ばれ、やがて略されて「たんころりん」と呼ばれるようになったんだって
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ところどころで、三味線やハープの演奏などが行われていて、この町の雰囲気にとても合っていたわ
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行灯は、足助の竹を裂いて篭目状に編み込み、篭のまわりは薄い和紙ですっぽりと包まれているの
一つひとつが町の人たちによる手作りだから、まっすぐなものや少々曲がっているもの、それぞれが良い味を出していたわ
大きさも様々で、篭を包んでいる和紙に墨で書かれている字も様々
自営業の家はお店の名前を書いていたり、「愛」とか「平和」などメッセージ的な物や絵が描かれていたり、それらを1つ1つ見るのも楽しかった
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時間に追われ雑踏の中で生活している現代、たまには蝋燭のおぼろげな温かい明かりと静寂の中に身を置いてみるのもいい物だなと思ったわ