草間彌生さんの版画

先月末まで開催されていた「草間彌生現代アート版画展」に行ってきたわ
見に行ったのは初日の25日だったんだけど、ちょっと奮発して草間さんの全版画集を買ってしまい読みふけっておりました

オブジェの本は持っていたんだけど、今回の版画に感動して悩みに悩んで買いました
~2011までの版画が載っているので、とっても分厚い分お値段もそれなり(^_^;)
同じタイトルの作品でも変化の過程を見比べることができて非常に面白い
 
 
 
草間さんの名前は随分前から知っていたものの、実際に作品と向き合ったのは1年半ほど前
愛知に住んでいた当時「愛知トリエンナーレ」という国際芸術祭で、彼女の作品を見て衝撃を受けたの
会場の1つになったオアシス21に彼女の作品「命のあしあと」はありました
目の前にピンク色のドットの物体が、ユラユラプカプカ浮いていました
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残暑厳しいギラギラと照りつける太陽の中、「それ」は新種の生き物が気持ちよさそうに水に漂っているように見えたの
この微妙な形が、水の中に頭を入れた動物の背中のように見えるは、暑さのせいなのか
目の錯覚なのかと、不思議な気分になり、暫くぼーっと眺めていたわ

不思議な気分になったのは、展示会場となったこの場所のせいかもしれません
オアシス21の中にあるこの場所は、地上14mに浮かぶ「水の宇宙船」と呼ばれる水の公園なの
テレビ塔の上から見下ろすと雰囲気が良くわかります
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「アレ」が宇宙船の中にいるのが見えます
この会場だからこその作品ね
 
2年間限定という愛知生活中に、3年に1度のトリエンナーレが開催されたのは大きなプレゼントでした
 
 
 
 
 
先日見たのは版画
草間さん以外の現代アーティストの作品もあったわ
写真では見たことがあったけど版画の実物を見るのは初めてだったの
立体の作品が多い草間さんの作品が版画になるとどうなるんだろうといろいろ想像してみたけど、私の乏しい想像力ではとうてい適うはずもなく・・・

草間さんのドット柄と斬新な色の組み合わせは、私の中の版画のイメージを覆すものだったよ
ただ面白いだけではなく、それぞれの色が互いの色を引き立たせ、かつ美しくパワーが溢れていたわ
 
 
チラシにも使われたこの「flowers」は、写真では全然解らないけど、赤い部分は全てラメが吹きかけられていてキラキラとゴージャス
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この色の組み合わせ、ドットの世界、難しいそれらを上手く調和させて1つの作品に仕上げられる所がさすがです
私は色の組み合わせだけでも、いつも悩みまくってしまうのに・・・
 
 
草間さんと言えばこの「pumpkin」が有名ですね
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こちらは「flower」
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この作品もラメが吹きかけられていて、照明の明かりが反射して眩しいほどでした
 
 
 
今回は、靉嘔さんという日本人のアーティストの方のハガキも買いました
全ての物体のイメージを虹色に分解し表現していてます
私が気に入ったのはこの作品ではないんだけど、そのハガキが無かったのでコレにしたわ
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前から虹色をコンセプトにアクセサリーを作ってみたいと思いつつも、いいデザインが浮かばなくていまだに実現していないのよね
虹というと7色だけれども、この方の作品は24色で表現されているものもあったわ
色の数だけ奥行きも広がり、まるで3Dアートのように見える作品もあったの
 
 
 
あまりにウロウロしていたら、どこかの美術館に携わっている方に声をかけられちょっとお話したのですが、今関西で開催されている草間さんの展示会が、この後埼玉で開催されると教えてくれました
全く同じ作品をそのまま埼玉に持ってくるんですって
これは楽しみですねぇ~