旅するヴィトン展

旅をテーマにしたルイ・ヴィトンの展示会
最近の物は見慣れているけど、昔の物やオーダーメイドのトランクは目的によって様々で楽しかった
ルイ・ヴィトンというとカバンとファッション!というイメージだったけれど、紋章や飛行機の設計、香水ボトル、そして車の取説など手広くやっていたんだと初めて知りました
茶道の道具を入れるトランク、板垣退助が使用していたヴィトンのトランクなどもあり歴史の長さも感じることが出来たよ
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車の旅、飛行機の旅、電車の旅、船の旅それぞれにコーナーが別れていて、旅先で余暇を過ごすということで食器やティーセットなどのピクニック用品やそれぞれの旅に合わせた洋服なども展示されています



グラデーションの引き出しが可愛いトランクや、様々な形や素材のトランク
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「冒険」のブース
ペットも折りたたんでトランクにしまえるようになっています
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アニマル柄のカバンは、ダージリンリミテッドで使用された物
この映画の脚本家がヴィトンにお願いして作って貰った物です
日本では、2007年「ダージリン急行」というタイトルで公開されました

「ヨット」の旅のブースでは、初期のスティーマー・バック
帆をはって船上をイメージしています
デッキで日光浴をするためのサマードレスも展示されていました
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「自動車の旅」のブース
軽自動車の取説まで書かれていたとはビックリ

モノグラムの工具箱
1916年 青色のモノグラム
1926年 ティーケース
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今回の企画のイメージポスターや小冊子の表紙にもなっている「空の旅」ブース

「列車の旅」のブース
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1964年 書籍用トランク
イヴ・サン=ローラン所有

1924年 絵画用トランク

1935年 ワードローブ・トランク
キャサリン・ヘップバーンが所有していた

指揮棒収納用トランク
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手術道具ケース(蝶柄)

1970~1980年頃 スーツケース・化粧ケース・バッグ

香水瓶とデッザン画
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茶道具収納トランク

歌舞伎俳優のための鏡台セット
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1930年 シャンゼリゼ大通り70番地ストア ショーウィンドウのデッサン

顧客記録

1926年 靴用トランク(30足)
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デモンストレーションも見る事ができました
手帳などの角のカーブの部分は、必ずヒダが5個と決まっているんだそうです
そのヒダも均等になるように目打ちやヘラを使って微調整をしながら仕上げていました

カバンの持ち手を手縫いする作業も見せて貰いましたが、玉止めによるほんの些細な厚みのズレすらもヴィトンは許さないのだそうです
そのため玉止めはせず、撚っている糸をわざわざ数センチバラバラの状態にし、その中の数本だけを針穴に通して縫い上げていました
左右両方に針を通し、クロスステッチをするように縫っては引き締め、縫っては引き締めを繰り返します
玉止めが出来ないので、かならず1本の糸ですべてが縫い終わるよう、中途半端に余った糸を使いまわすこともしないのだそうです
デモンストレーションで仕上げた物を直接手に取って見ることもでき、美を追求した物作りに感服しました