京都の旅~桂春院・蓮華寺~

雨が降ったら行きたくなる「桂春院」にお邪魔しました
ここの庭は3つに分かれていて、趣の異なるお庭が4種類楽しめるの
あまり知られていないのか、いついっても1・2人しかお客様を見かけません
なので、とてもゆっくりと過ごせます

入ってすぐ見えるのは「清浄の庭」
廊下を渡りながら見る庭だから、少し離れて眺めるということはできません
紀州の巨岩や奇石が並べられています
イメージ 1
廊下を奥まで進んでいくと「思惟の庭」
廊下を移動すると少しずつ全貌が見えてくるの
この演出も素晴らしい
更にこの先には何があるのだろう?と想像を掻き立てられる面白いお庭

更にすすむと「真如の庭」
ツツジの刈込の向こうに、カエデと無作為に置かれたような庭石が点在しています
整っていないようでいて、一つの空間がしっかりと作られている
以前は無かった観賞用のイスが配置されていたわ
イメージ 2
ここの天井には蜂の巣がいくつかありました
このお庭から、外に歩いてみて回る庭が隣接されているの
小径沿いには、絨毯のような見事な苔
イメージ 3
一通り楽しんでから、お抹茶をいただきました。


中に入ると2番目に見えるのが、私のお気に入りの「侘の庭」
あまり広くはない空間に梅軒門や灯籠、水井戸、石、猿戸が詰め込まれているけど、狭さを感じさせない完璧な空間
このお気に入りのお庭で、お抹茶いただきました
お茶請けは、鼓月の「万都の葉」
最中が焼き立てのようにさっくさくで、はしゃぎが楽しめます
イメージ 4



続いて、少し街から離れて「蓮華寺」へ
以前より、修学旅行生の受け入れをお断りしているお寺で、今も門にはその貼り紙がされています
この山門は、創建当時のまま

イメージ 5
山門を入ってすぐ左手に約300体といわれる石仏群が並んでいるの
これらは京都市河原町線の敷設工事に際して発掘されたもので、この周辺はかつて鴨川の河原で戦災や天災による死者や刑死者の屍が打ち捨てられる遺棄葬の場所でした
そうした死者を弔うための石仏群が、鴨川の氾濫によって埋没していたものが工事によって掘り起こされ、供養されています

誰も居なかったので、こんなステキな写真が撮れた
イメージ 6

池は「水」の字の形に作られていて「水字形」と呼ばれています

池の右手前には舟石が配されていて、舟石を置く庭園は稀少で、更に蓮華寺の舟石は入舟の形をしている点で珍しいものなのだそうです
イメージ 7
舟石を置く庭園のほとんどは出舟の形で、出舟とは向こう岸に理想郷(浄土)を見出し彼岸を想念させるもの
それに対して、入舟は浄土を此岸に見出す思想を表すもの。
なのだそうです

青もみじがとても美しかった
イメージ 8



夕食
おからはサービスです
湯葉と小松菜の胡麻和え
京たまご 茶乃月の玉子の明太子と大葉のオムレツ
賀茂とうふ 近喜の揚げ出し
イメージ 9

万願寺唐辛子の天ぷら
鰆の西京漬け
イメージ 10