手作り吊るし雛①

今年に入ってから、時間を見つけて「吊るし雛」を作っているの
 
昔々、授業の一環でその土地の歴史や風習についてのレポートを書くという課題があって、私は当時家族と旅行に行った伊豆稲取についてのレポートを書いたのよ
その旅行で初めて見た「吊るし雛」
その時に1度作ったんだけど、いつか本物の着物の生地を使って作ってみたいとずっと思っていて、結婚してから合う柄の着物の切れ端を求めて、ボロ市や骨董市などに行って8年がかりで集めました
 
私が昔聞いた話では、母親が娘の為に作って贈るという風習があったんだってさ
なので、飾りの1つ1つに意味があるの
昔は、雛人形を買える家も少なくて、自分の着ていた着物の切れ端で作ったのが始まりだと言っていたわ。

調べてみると、その土地によって飾る物の種類が違うみたいなんだけど、私は昔調べた通りの物にチャレンジしてる所
まだ出来上がるのは先になるんだけど、少しずつ出来上がるのが楽しいわ
 
 

うさぎ
赤い目のうさぎは、病気を退治する力があったと信じられていて、病気にかかってもすぐ直る様にとの願いがこめられています
ちりめんの生地で作ったわ
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桃の節句でも使われているように、女の子の厄払いの桃
桃の実には霊力があると言われていて、邪気、悪霊払い、延命長寿の意味が込められています
これも、ちりめんで作ったわ
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俵ねずみ
大黒様のお使いであるねずみは、金運、霊力があるといわれいます
ねずみは、多産でマメな働き者になるように、俵は五穀に不自由しないようにという願いが込められています
このネズミを作るのに、気に入る生地がなかなか見つからなくて苦労したのよ!
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手毬
子供の遊び道具
人柄も丸く、家の中も世の中も丸くおさまるようにとの願いが込められています
余っているちりめん生地と着物の生地で作ったわ
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梅の花飾り
季節の花
花のように美しくなって、欲しいという願いが込められています
実はこれ、着物の生地でもちりめんでもなく長襦袢の生地で作ってみたの
淡い色が梅の色の雰囲気に合うと思ったんだけど、長襦袢の生地を使うなんて邪道なのかもしれないわね
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薬玉
名前の通り、薬草を詰めた香袋と芳香の強い四季の花々を丸く束ねて作ることから、昔から邪気払いの力があるとされています
端午の節句や着物の模様にも使われているわよね
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